Brotherの皆様、新年あけましておめでとうございます!
ほんっ・・・とに良かった!この言葉が言えて・・

年末からの4日間はとんでもない時間がずっと続いてしまいました。
なので新年のご挨拶ができるのかどうかも不安な状態でしたが。
本当に、本当に言えて良かったです・・

前回の記事ではレディクレでの稲葉さんの状態について書かせてもらいましたが。
本当に沢山の反響を頂きました。
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私自身もその後は落ち着く事ができず、結局30日の早朝に名古屋行きを決断!
朝起きてすぐに直前販売で2日間のチケットを入手し、そのまま新幹線に飛び乗りました。

この時点での公式発表は何もなく、どうなるのかもさっぱりわからなかったけど?
本番に向けての準備は進められていると現地からも情報が入ったので、もう行くしかなかった!
この名古屋で行われる2日間のステージを自分の目で確かめる事で・・

"私の今後の将来にとっても間違いなく大きなものを得られる"と感じていた。
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周りがどれだけ止めようとも、彼らがやる!と決めたことなら・・
私達ファンはその姿を最後まで、しっかりと見届けるしかできることはない。

"このあと繰り広げられるであろうその光景を、絶対に目に焼き付けないといけない!"

私はそのことを体で感じていたのです。
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【ナゴヤドーム】12月30日(土)

※ネタバレNG用にセットリストは記載しておりません

この日ほど開演前の緊張がピークに達したことは今までなかった。たった2日前にこの目で見たあんなボロボロの姿は、まだ頭の中から消えていない・・。ナゴヤドームに続々と詰めかけるあの大観衆を前に、ステージ裏で待機する稲葉さんは今どんな状態なのだろう?それを想像しただけで自分の方が青ざめてくるし血の気が引く思いだった。ここにきてもまだ"中止"にしてもいいんじゃないか?という思いが消えない中、オープニングムービーが始まっていく・・

1曲目のイントロが流れ出した。しかしいつもと様子が違う?通常よりかなりキーを下げた状態の演奏へと調整されていた。それに合わせるように低いところから抑え気味に、ゆっくりと歌い始める稲葉さん。できるだけ負担を減らす考慮がされる中、今できるベストな形で2時間半を乗りきっていこうとする姿勢が見える。何とか歌ってはいるものの、やはりところどころ声がかすれたり割れているのが伝わってくる。レディクレのステージで、このあと次第に声が死んでいった恐怖がまたよみがえってくる。やはりいくら何でもたった2日では無理だ・・。序盤はそんな綱渡りの状態でゆっくりと静かに静かに進んでいった・・

一曲一曲の間もゆっくりと時間をとり、稲葉さんの回復を待ちながらみんなで見守る。ドラムの前には多めの水が用意され、いつもの比じゃないくらいの頻度で水分補給をひたすら続けている。一つの曲の中でも僅かなパートの合間を縫って、歌い出しの直前まで水を口に含んで振り向きざまギリギリでマイクに戻る。それでも曲間の繋ぎでは、1分以上ものあいだ演奏が再開されない時もあった。時にはドラムの前で手を付いてうずくまり、同じ体制のまま全く動けない時間も・・。吸引しているのかもしくは嘔吐でもしてしまっているのか・・。暗転していて詳細はわからなかったけど。明らかに限界ギリギリのところでステージを進行させている事だけは伝わってくる。この時点では到底最後まで無事にステージを終えられる事など想像ができなかった・・
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しかしこのあと私達は、とんでもない奇跡を目の当たりにする事となる。そんな満身創痍の稲葉さんに向かって、ナゴヤドームに押し寄せた大観衆は精一杯の声援を送り続けた。すると彼は今回の事を知っている人の気持ちも知らない人の気持ちも全て受け取って、自分の体の中にそのパワーをどんどんと吸収させていく!もちろん"その何か?"ははっきりとした形で目に見えるものではないのだけれど、その何かを吸収させていってることだけは確実に感じるのだ。これはとても不思議な光景だった・・。するとかすれていた声が徐々に出始めたのだ!あんなにおそるおそるスタートした会場の重たい空気を、彼の声が少しずつ変え始めていく。バラード時には優しい声で・・。そして時には激しく野太い声で雄たけびをあげながら!もちろん本来の状態ではないのだが、それでも確実に彼の声がいい方向に変化していく様がビシビシと伝わってくる。稲葉さんが今までのステージでもずっと口にしていた、お互いの持っているパワーとパワーの交換!それが実際にいま、目の前で繰り広げられていたのだ。

稲:『みんな声出ないと思ってるでしょ?出るから!』

この言葉を聞いた時"これならイケるかもしれない!"と感じた。みんなの気持ちが稲葉さんの状態を更に空の高いところへと向かってどんどんと押し上げていく!彼の必死な姿に応えるように、オーディエンスは更に大きな大きなパワーを送り続けた。本編のラストに向かう頃には"絶対にイケる!!"っていう気持ちが確信へと変わっていく。私自身も心の中で・・

"絶対に大丈夫だ!"
"絶対にみんなでこの壁を乗り越えられる!!"
"今まで築いてきたB'zとBrotherの絆は、ここで負けるほど弱いものなんかじゃない!!!"


ステージと会場が一体になったナゴヤドームの空間は不思議な空気に包まれたまま、本編部分が無事に終了した。30年という時間をかけて一緒に築いてきたそのチカラは、確実に次の世界の扉を開けようとしていた。時間をおいて始まったアンコールでも、ここまで作り上げたものがもう崩される事なんてなかった。30周年という壁を目前にして起きたアクシデントを、みんなの持っているチカラでブチ破ったのだ!そんな光景を見ていた私は、気が付くと知らないうちに涙が溢れていた・・

稲:『本当にありがとうございます・・。みんな凄いよ!きっとみんなが思ってる以上に、みんなの持ってるチカラって凄いんだと思うよ!!今夜は最高の時間を過ごさせてもらいました。感謝しています、本当にありがとう!!』

客席に向かってそう語りかける稲葉さん本人も、何だか信じられないな・・といった表情だ。そしてそんな稲葉浩志を笑顔で称えるサポートメンバー達。スタート時の硬かった様子はもう全くない!松本さんもサングラス越しに、とてもあたたかい視線を送っているのを感じる。
『コイツ本当にやりきっちゃったよ・・』そんな感じにも私には見えた。
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【ナゴヤドーム】12月31日(日)

翌日も万全ではない状態は変わらなかったが、一緒になって生み出されたチカラがこの日も負ける事はなかった!2日目の公演だけを観た人なら、インテックス大阪でのボロボロになった姿なんて想像もできなかっただろう。そしてこの一件を知らなかった人にとっては、いつも通りの楽しいLIVE-GYMだったのかもしれない。でも28日からの3ステージを全て目の前で見てきた私には、到底考えられない光景だった。未だに信じられなくて夢の中に居たような気分だったけれど、でもそれは間違いなく現実として目の前で繰り広げられたものだった。

"空っぽになった心の壁に声が響いてくる・・"
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2日前・・

稲:『本当にごめんなさい・・。今日の事はいつか必ずお返ししますから・・』

ボロボロの状態でそう呟いたあの日からたった2日後、彼は早くも最初のリベンジを私達に見せてくれた。

"限界もNGも無くします"

B'zのシンガーは、稲葉浩志以外の代わりなんて絶対にいない!

"燃え尽きてこそ輝く"

命を懸けて"大切なこと"を私達に伝えようとする生のステージに、嘘偽りなどは全くなかった。

"燃え尽きてこそ始まる"

彼らの本当のリベンジはここから始まっていく!